# by konomi-caffe | 2015-10-01 12:43
天気のせいもあったけど、コテンパンに返されて、もう、自分の下手さと体力のなさを実感。あんな中で、それでも最後まで周回を重ねようとするエンデューロライダーの体力、気力には圧倒された。私はタイムアウトが予想された時点で、早々に諦めモードに入ってしまい、ダラダラ、フラフラ、ボテボテ走行になってしまったというのに。。。
今、年明けのこのブログの記事を読んでみたら
「オンタイムエンデューロは15年以上前に、鳥海山のエンデューロに参加したのが最初で最後で、結局オンタイムルールは未だに良く解からないままです。エンデューロの走りにも自信が無く、日高までにどれだけ練習できるか判らないし、ライセンス等も面倒なのでCWクラスか、それも無理ならフリーライドイベントでも良いかも・・・。」
なんて書いてある!・・・が、「まあ、どうせこれが最初で最後かもしれないんだから、ルートの全てを一通り走れるクラスの方が良いかな?」なんて貧乏人根性が出てしまい、周囲からも、「昔の日高と違って、JECシリーズ戦になってからは、殆どが完走できるやさしいルートになったから、大丈夫だよ!」なんて話も聞いてしまい、結局、全日本ウィメンズクラスでエントリーという暴挙に出てしまったのであった。。。
1日目、雨の中をスタートしてすぐ、スキー場裏のちゅるちゅる&丸太の下りで苦戦して最初のTC1にいきなり遅着(><)。舗装区間を移動してのTC2は問題ないものの、C/CWとの分岐の直後のただの林道の登りが大渋滞!!何本もの深い轍にそれぞれ数台ずつが嵌ってて視界には20台近いバイクとそこから吐き出される白い煙・・・ここですでに70%諦めモード。
やっとこさ、ここを抜けてTC3までは淡々と進むものの、TC3ではもう50分近い遅着。
そこから舗装を移動してTC4は補給可能ポイントで、KTMテントから女性がドリンクを持って近づいてきてくれて、ドリンクを頂く。1周は50kmなので、途中で燃料補給が必要なんて??と思ってたけど、その後、納得する事態になるとは、この時は想像さえもしていない・・・(><)
そこから町牧エンデューロテストのコースに入る。最初のうちはまだ良い。登りもなんとか。。。
でも、ただでさえ苦手な下りがちゅるちゅるになっていて情けない転び方を連発したり、沢や谷地の轍の選択を間違ってズッポリと嵌ってしまい、なかなか引っこ抜けなかったりで、体力がどんどん奪われていく。しかも、「あ~、もう累積60分、とっくにオーバーだなぁ・・・」なんて気付くと、気力までなくなってしまい、、、いや、いかん!「ま、いいか、1周をアタックツーリングのつもりで楽しもう!」と気持ちを切り替える。
町牧エンデューロテストを出て次のパリティエンデューロテストに向かう。町牧のちゅるちゅるの轍のアップダウンが怖すぎて、岡春部川の川渡りや川沿いの石のピストに何故か癒される気分!?(--;;;
パリティエンデューロテストのコースに入って少し行ったところで、、、なんとガス欠!!(><)
そういえば、途中でリザーブに入ったんだった。。。あれだけ地面に撒いちゃって、しかも轍から出ようと全開、全開してたら、確かにガソリン、なくなるわ~・・・(><)
バイクを左に倒してコックの方に集めるも、少し行ったところで本当にスッカラカンに!
丁度、登りで引っ掛かるバイクもいるポイントのとっつきのところで、スタッフのおじさんが2~3名。
「ん~~、もうタイムオーバーしちゃってるから関係ないか。。。さっき、林道から右に折れてこっちに来たでしょう?あそこを曲がらないで、コーステープをくぐってまっすぐ行くと舗装に出るから。その舗装を右にまっすぐ数百m行けば会場だよ。見えるてくるから判ると思うよ。」
と教えてもらい、ピットのある会場までトボトボと歩き、ペットボトルにガソリンを入れてまたトボトボとバイクまで戻り、、、あ~、しんどい!!(><)
そんなこんなで1日目は1周で終了・・・
2日目も雨・・・(ToT)
昨日の渋滞ポイントはショートカットになり、補給可能なTC4に燃料も置いて、途中、また轍に嵌って時間を使ったりはしたものの、TC4までは累積で2分くらいの遅れで到着。ここで給油、、、えーーーっ!?ウソ??6Lも入ったーー??
これって、3周目は燃料補給できないって事??と不安を抱えつつ町牧エンデューロテストへ。。。
しかし、そんな不安は不要だった!
町牧はだいぶカットされていたものの、ちょっとバイクが溜まっているポイントで押しが入ったり、つまらない(?立ちゴケに毛が生えたような)転倒での引き起こしをしたくらいで、なんだか急に身体が重くなってしまった。足も攣り始めて芍薬甘草湯を飲んで休憩を入れて、、、
そういえば、昨日はキャメルバッグの水が殆ど減っていなかった。昨日から少し、脱水症状を引き摺っているのかもしれない、と慌てて水分を補給する。
でも、そんなにすぐに回復するわけがない。もう完全に電池切れ!無理せずゆっくり行こう、、、とソロソロと再出発・・・と、ここまでウィメンズクラスで連勝してきていたK選手が、下りで転倒したようでコース脇で倒れて手当てを受けている。止まって誘導してくれていた選手に「大丈夫そうですか?」と聞いたら「大丈夫です、行ってください!」と言われたのでそのまま通り過ぎるが、その後の谷地に降りる下りでまたポテ転けして、バイクを引き起こしていたら、また足攣った~~!(><)で芍薬甘草湯休憩。。。
そんなこんなの芍薬甘草湯休憩を何回か繰り返してやっと1周。体力、無さ過ぎ~・・・(ToT)
後で、K選手と温泉で一緒になったので「身体はもう大丈夫ですか?」と聞いたら「怪我は大したことなかったんです。転倒する前から熱中症みたいになってしまって、めまいや呼吸が苦しくて、そっちが大変で・・・」との返事で驚いた。私と症状がよく似てる!私は「無理しない!」と諦めちゃったから、無事にピットまでは帰れたけれど。。。
彼女は真剣にエンデューロをやっていて、ポイントも取りたいし、チャンピオンゼッケンの意地もある(?かもしれない)しで、体調に異変を感じても無理して頑張って走っていてああなったんだろう。。。私なんかがそんな人達と同じクラスで走ってしまって申し訳なかったかな?もちろん、不真面目な気持ちではなかったんだけどね。。。
3日目、やっと晴れた~~!!
70kmのコースの予定だったが、ウィメンズクラスと承認クラスはルートの後半がカットされて短くなった。でも、でも、でも、、、やっぱり心配でスタートしてすぐのTC1で燃料を補給。いったい今日のルートは、やさしいのか、厳しいのか、予想もつかない。町牧に恐々入る。初っ端の轍の登りで、一緒に入ったT選手に接触しそうになって避けたつもりが転倒・・・今日も?ボロボロ??
でも、その後は転倒も無く町牧を抜けてハイスピードな林道に入る。。。が、なんとな~く、今日も身体が重い。この後、何が待っているか判らないからなるべく急がないと、、、と思いつつも、タラタラとツーリング走りをしてしまう。だいたい、1日目の引き起こし、引っこ抜きの連続で足腰がやられてしまい、スタンディングがきつい(><)
まあ、なるようにしかならないよねぇ、、、と走っていくと無事に何分かの余裕をもってTC2に到着。
TC2の直後に緑の牧草地に入って、下る。青い空、緑の絨毯、あ~、ここがよく写真で出てくる場所なんだ~、、、こんなに爽やかな場所もあれば、昨日までのドロドログチャグチャもあり、、、全部ひっくるめて日高の魅力なんだな、なんて思いながら走る。
昨日は朦朧としながら走ったパリティのコースとかも今日はなんとかオンタイムで通過して、今日はやっと、全てのルートをオンタイムで走れた。
何台かが一斉スタートで牧野のコースを4周するファイナルクロスは、ちょっと怖いし気が重い。少しタイミングを遅らせてスタートしたら、案の定、スタート直後の第1コーナーで何台かが絡んだのが見えた。「ひゃ~あ、危ないなぁ、もう!」と思いながら避けて、走り続ける。バラけてほぼ最後尾で一人旅になると、周りが良く見えてきた。気持ちの良い緑のコース、コース脇の通路で声援を送ってくれている沢山の人、かっこよく走れなくてすいませ~~ん!と謝りたくなる、カメラを構えている人、、、気持ち良いなぁ、賑やかで楽しいなぁ、、、
あっという間に4周が終わり、コースからの出口でハイタッチしようと何人かが手を出してくれてたのに、なんと、ギアが高いままで、今左手離したらエンスト→立ち転けしちゃう~~!!(><)という状況でハイタッチできなかった、残念。手を出してくださった皆さん、ごめんなさい。
そんなこんなで、私にとっての今年最大のイベント?日高3daysエンデューロが終わった。
雨に祟られ、今年は完走率が3分の1くらいという厳しい大会になってしまったけど、私にとっての日高のイメージは昔のサバイバルな厳しいエンデューロだし、それに近い体験が出来たのはある意味ラッキーな気もするし、日高にはやっぱり、そういう厳しいレースであって欲しいような気もする。
今まで興味はあっても、なかなか敷居が高くて参加しようという気になれなかった日高、今回はたまたま、木の実山部屋の出世頭、K池君(因みに今回の日高ではナショナルクラス優勝!)が「誰か、日高、行きましょうよ!」と言い出したので、それに乗っかってみた。考えてみたら、年齢的に体力は衰える一方だから、今年のうちに無理してウィメンズで参加しておけてよかった。主催側が用意してくれたルートを1周とはいえ、全て走ることが出来たので。
あのルート、雨で本当に厳しかったけど、もしも晴れていたら、それはそれは美しくて、楽しくて、爽快なルートだったんじゃないかな?
オフロードバイクで走るルートの美しさと厳しさってのは、表裏一体なのかもしれないね。毎年「日高」「日高」と通う人達の気持ちがなんとなく解った気がする。
何度もモンゴルに行く人達の気持ちと、きっとよく似ているよね。。。(^^)