【Rally Mongolia 2014】前半(スタート~ETAP-4)

Rally Mongolia 2014も無事に終わり、8月19日に帰宅しました。
今年は20周年記念大会という事で、参加者も過去最高、日本、モンゴル、韓国、カナダ、イギリスから二輪53台、四輪24台、合計77台のエントリーがありましたが、リタイヤも多く、完走は二輪29台、四輪13台、合計42台に留まりました。
私は総合29位、二輪18位、レディースクラス1位で、昨年に続き、大満足の結果でした。(^^)
【Rally Mongolia 2014】前半(スタート~ETAP-4)_f0041031_23331257.jpg


でも、実は不安一杯でスタートの日を迎えたのでした。
【Rally Mongolia 2014】前半(スタート~ETAP-4)_f0041031_23335040.jpg
8月7日のウランバートル行き飛行機は遅れに遅れ、実際にチンギスハーンホテルにチェックインできたのは8日の午前3時すぎ、、、出発前から続いていた寝不足にとどめを刺され、完全に身体のリズムを崩した状態で現地入りするハメになったからです。ただでさえ、体力の衰えが物凄く気になるお年頃なのに・・・(^^;;;

8日のウランバートルはあいにくの雨で、思うようにバイクの準備も出来ません。今回は新車の'14KTM350EXC-Fを送ってあったので、現地でもちょっと乗ってみたい気持ちもあったのですが・・・でも今思えば、雨でいろいろ出来なかったおかげで、ホテルの部屋で十分に眠ったりできたので却って良かったかも!?
9日には参加者のほぼ全員がウランバートル入りし、天気も好転し、バイクの整備に余念がありません。私は今回、2011年から使い続けていて老朽化激しいナビ周り一式を、北海道4daysで試してみた新しいナビ周りに丸ごと移植しましたが、マップホルダーの電源周りの一部の配線を古い400EXC-Rから取ってくるのを忘れていて配線が解からなくなり、早々にメカニックの皆さん(ミサイルさん、いまっぽ、あひとくん)のお世話になりました。ありがとうございました。
夕方からは開会式、チーム「木の実山部屋」の5人と、新弟子候補(? 後に1名、新弟子認定!!(^^;)の若手でテーブルを固め、楽しい時間が過ぎます。
【Rally Mongolia 2014】前半(スタート~ETAP-4)_f0041031_23342932.jpg


そして8月10日朝にラリーがスタート!!
【Rally Mongolia 2014】前半(スタート~ETAP-4)_f0041031_23375936.jpg

舗装のリエゾンの後、最初のSSのスタート待つ間に早速国際交流??
【Rally Mongolia 2014】前半(スタート~ETAP-4)_f0041031_23345955.jpg

イギリス人のLyndon、私とほぼ同じモトパンを履いてるんですが、あまりにも足の長さが違い過ぎて、とてもそうは見えません。聞けば、モンゴルまで90日間、27000kmをツーリングしてきて、”ついでに”このラリーに参加するんだとか。。。27000kmに比べれば4000kmなんてほんのちょっとだそうです・・・(^^;;;

そんなこんなのうちにSSスタート時刻がやって来ました。今年のラリーの特に前半は、これでもか!?というほどのハイスピードピストの連続。それは今回初めて四輪が総合優勝しただけでなく、1~3位を独占した事からも容易に想像できるかと思いますが。。。
ひたすらアクセルを開けるだけなので、体力の消耗はそれほど感じないのですが、このスピードで転倒したらどれだけのダメージを負ってしまうのか!?と思うと、とにかく神経がすり減ります。ただでさえ、人並み以上のビビリミッターを持つ私、ちょっと精神的に辛いラリーが続きました。「そういえば山田さんが、序盤はどれだけ自分の気持ちをコントロールできるかがポイントだ、と言ってたなぁ・・・」と思い出し、自分のペースを守る事に集中しながら進みます。
【Rally Mongolia 2014】前半(スタート~ETAP-4)_f0041031_23361028.jpg

加えて、今回はナビがかなり難しい。初日から大ミスコースでかなりの時間をロスしてしまいました。1日目から日暮れ後の夜間走行をするというのは初めての経験で、「私って、ナビ苦手・・・(><)」意識が更に増長され、翌日も、その翌々日も、、、自分を信じられないので様々な轍に惑わされて余計にナビが崩れるという悪循環に陥り、毎日「ここはどこ!?」状態になり、野を越え、山を越え、GPSポイントに直行する事が当たり前のような状態に。。。
今回は7日目が No GPS day だというのに、、、徒に不安が募ります。

・・・とはいえ不思議な事に、体調の方は日に日に、悪くなるどころかむしろ良くなってきた事が3日目辺りから実感できました。初日は(慣れない多荷物を身に着けていた事もあり)全身が重くてスタンディングもままならなかったのが、3日目辺りからは身体が軽く、バイクの挙動に合わせて身体が自然に動く感じだし、朝5時過ぎには自然に目が覚めて(年寄り!?(^^;;;)、朝ごはんが美味しく、お通じも毎朝きっちり2回戦まで(^^;;;、、、というリズムがキープされてきました。

しかも、350EXC-Fの乗りやすい事!!(^o^)
車体の軽さはもちろん、スロットルやらレバーやらの操作性も軽く、走っていて何のストレスもありません。ビッグタンクとナビゲーション機器を装着した重いラリー仕様マシン・・・という感覚もほとんどありません。3日目頃からふかふかの砂が溜まったピストも徐々にお目見え、という感じでしたが、砂の上を浮くように、何事も無く進んで行ってしまいます。
う~~~ん、これは楽しい!!(^^)・・・ヘルメットの中でニヤニヤしちゃいます。
しかもETAP-3のビバーク、ソグドオボーの風景は、大好きなゾーモットに良く似ていて気持ちがとても癒されると共に、モンゴルに来てるんだなぁ!!という実感も強まります。
【Rally Mongolia 2014】前半(スタート~ETAP-4)_f0041031_23371042.jpg

スロースターターの私、3日目にして、ついに気分も盛り上がってきました。(^^)

ETAP-4の朝、ブリーフィングでは嬉しいお知らせと悲しいお知らせがありました。嬉しいお知らせは、今夜のビバークは快適なツーリストキャンプでシャワーが浴びれる事、残念なお知らせはX-1トラックの到着=身の回りの荷物を詰め込んだダッフルバッグの到着が夜遅くなりそうという事。
・・・ん!?ということは、せっかくシャワー浴びても、また汗臭い服を着なきゃならんという事か!?(><)
FJクルーザーM野さんのナビのあさりちゃんや、ジムニーH本さんのナビのO方さんが「着替え、うちの車で運ぼうか!?」と心配してくれましたが、「あ、でもうちの車、途中で止まっちゃうかも・・・?」「うちより木の実ちゃんの方が先にゴールするかも!?」等と、いろいろと話した結果、結局パンツだけ自分で持って走る事にしました。(^^;;;

この日のSSも、あちこちで迷子になったりしつつも、いつもと同じようなペースで進みます。すでにRCP(レスト・コントロール・ポイント)で一緒になるメンバーも固定されてきています。特にM原さんは、まるで一緒に走ってたのかと思うくらい、毎日、RCPに到着するのもゴールもほぼ一緒!・・・GWのTBI(東京~霧島4000)では確か一ケタに入るくらい速い人だったと思ったけど、、、初めてだし、ナビが不安で慎重になってた様子です。
でも、その慎重さはかなりポイント高し!!・・・密かに新弟子候補としての親方査定が始まりました(^^;;;。

SSゴールまであと30kmの地点で、対向からもの凄い勢いでバイクが1台、こちらに走ってきました。私に気づくと急ブレーキ、Uターンして近づいてきて
「ゴール、ゴール、どこ!?」
「は!?」
#24、韓国の選手でしたが、どこかで激しく前転したらしく、彼のナビ周りはグシャッと壊れてて、つぶれたマップホルダーからはちぎれたロールマップがひらひらと・・・そのクシャクシャのロールマップを握りしめて
「ゴール、どこ??」
韓国人選手の多くは自分でナビをする事がなく、昨年は散々、後ろにずっと付いて来られたり、一緒に走ってくれと頼まれたりしてほとほと嫌な思いをしたのですが、これ程の状況では無視するわけにもいかず、後に着いてくるように伝えます。そんなやり取りの最中に、M原さんも追い付いてきて、結局、その韓国人選手を挟むようにして3台で進みます。それまで高速ピストだったのが、途中から左に逸れ、草原の中の小道といった感じのピストになり、高速ピストに辟易気味だったのでなんとなくホッとしました。
たまに後ろを確認するとM原さんがいなくて、韓国人選手も後ろを気にしている様子でしたが、きっとM原さんの事だから写真でも撮っていてすぐに追いついてくるでしょうし、一緒に後ろを気にするあたり、この韓国人選手は意外にまともな人かもしれないな・・・なんて思ったりもします。
案の定、この韓国人選手は韓国チームの若手ホープ2名のうちの1名で、普段はきちんと一人でナビをして走っているし、速いし、ビバークでも「オハヨーゴザイマス!」「アリガトウゴザイマシタ!」ときちんと挨拶するし、なかなか良い子でした(^^)
でも、その翌日だかに大クラッシュして気絶してたところをローレンスさんのお友達とかと救助した年配の韓国人選手#29は、本部への電話連絡への最中に意識を取り戻してもお礼一つなく、その後のラリー中も徹底的にこちらを無視でした。反日感情の強い人?もいるんですね。まあ、怪我人の救助は参加者の義務だから、お礼なんか最初から望んでないけれど。。。

SSゴールして、ここからはリエゾンで舗装の移動。途中のGSで給油。後から別の韓国人選手が追い付いてきて、#24はその選手と一緒にビバークへ向かうことになり、M原さんはヘッドライトが切れたので直して行くという事で、ここからは一人でビバークに向かいます。
ビバークはやっぱり(予想通り?)、昨年も泊まった快適なバヤンゴビのツーリストキャンプでした。シャワーを浴び、食事の時の冷えたコーラに、もう内臓から生き返る心地・・・(^^)
X-1トラックの到着を待って、エアクリーナー等をメカニックに渡した後は、明日から2日間のマラソンステージに備えてゆっくり休みます。
そうそう、結局、パンツは自分で持ってきたのが正解でした。(^^;;;

(写真はI原さん、N山さん、M原さん、あひとくん、、、からです。ありがとうございます!)

by konomi-caffe | 2014-08-24 23:46 | Rally Mongolia 2014